- 30歳の大学事務職員の月収や年収を知りたい!
- どんな、仕事を割り振られるんだろう
- 別業界から転職をする場合、問題なく働くことができるのだろうか
今回は、『30歳の時の私自身』の経験をもとに、どれくらいの給料を貰っていて、どのような仕事が割り振られていたのかについて解説していきます。
本記事の内容は、以下の通りとなっております。
- 現役大学職員の30歳時点の年収と月収について
- 与えられる仕事はこんな内容
- 基本どのような業界からの転職でもOK。ただし、向き不向きはあります。
これから先、就職や転職先として検討されている方は、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
現役大学職員の30歳時点の年収と月収について
30歳大学事務職員の年収と月収、賞与
結論から言うと、『30歳の年収や月収』はこんな感じです。
【支給額】
- 基本給:\232,800
- 地域手当:\13,968
- 超過勤務:\36,037
- 『支給額合計』:\282,805
【税金・控除額】
- 『健康保険、所得税等合計』\74,527
差し引き支給額:\208,278
この月収にプラスして、年2回の賞与が支給されます。
【30歳大学事務職員の賞与】
- 【支給額】:約\550,000×2=\1,100,000
- 【税金・控除額】:約\90,000×2=\180,000
差し引き支給額:約\920,000
月収の内容は、超過勤務によりブレがありますが、年収としては以下の通りです。
\280,000(月収)×12(ヵ月)=\3,360,000
\550,000(賞与)×2(年2回支給)=\1,100,000
年収合計:\4,460,000
ここから、税金や控除金額が除かれますので、
手取りとしてもらえるのは、年間で約340万円ほどです。
大学職員は目立って高給というわけではない
先ほどの結果を見て分かる通り、そこまで高い給料を貰っていないことが分かります。
民間給与実態統計調査によると、30代前半、男性の平均年収は458万円です。
先ほどご紹介した通り、私自身の年収が約450万円です。
手取り金額は、この収入から税金等が引かれる金額になります。
同調査の『30代前半』の平均手取り金額は366万円。
対して、私の手取り金額は340万円ほどです。
社会的に平均的な年収ということがわかりますね。
大学によっても差はある
もちろん、務めている大学によっても給料は異なります。
私の場合は、私立の4年制大学に勤めています。
都内周辺ではなく、どちらかというと地方の大学です。
キャンパスはいくつか存在しますが、大きくもなく小さくもない中間的な大学。
地方の中堅、私立4年制大学の平均として参考にしてみてください。
都内にある大学や、地方の中でも大きい大学、国立や私立などによって給料は前後します。
与えられる仕事はこんな内容
この給料を貰うには、どのような仕事が振られるのでしょうか。
具体的に解説したいと思います。
部署の中心となり、リーダーの補佐的な立ち位置
入職してから8〜10年ほど立つと、部署内の要になることが多いです。
各部署には、係長や課長などが存在しますが、その一番近くで働くことになるでしょう。
今までの経験から、ある程度の案件であれば自分で判断を行い業務を進めます。
時には、あらかじめ発生しそうな業務想定して、先回りする力も求められます。
チーム内の業務であれば、ほぼ分からないことはなくなるので、仕事の中心になり自ら動いてチームを引っ張っていくのが主な役割です。
各種イベントの責任者
大学には、入学式や卒業式、高校生対象のオープンキャンパス、入学者選抜試験などの行事が存在します。
中堅にもなりますと、各行事の責任者として全体をまとめる仕事を振られることになります。
今までは、チームの中の1人として自分に割り振られた役割を行うだけでしたが、今度は、全体を仕切る必要があるのです。
各種行事には、幾つもの担当部署が存在しますので、各部署の進捗状況を把握し、適切な指示を出さなければなりません。
また、急なトラブルや現場からの問い合わせに対して、臨機応変な対応が求められます。
適宜、上司への正確な情報共有や同僚、部下への的確な指示など、社会一般で言われる『中間管理』を担うことになります。
後輩の指導・教育
自分の通常業務だけではなく、新入社員の指導・教育も大切です。
『先輩』という立ち位置よりも、『上司』として教育、指導を進めていく力が必要になってきます。
単純に、1つの作業の方法を教えるのが目的ではなく、新人の将来をきちんと考えなければなりません。
仕事を進めていく上で本当に必要な、報告連絡相談の形をイメージさせてあげたり、時間管理能力を高めてあげる、人との接し方など根本的な部分を教育していきます。
業務の知識というよりも、社会人としての成長を見据えて指導を行います。
適切に指導・教育を行うことで、新人がいち早く戦力になれば、チーム全体、ひいては、職場全体の生産性を上げることが可能です。
なので、新人教育指導は中堅職員の必須のスキルとなります。
補足①:給料と見合った仕事かというと…
正直な話、結構辛い時期なのではないかと感じています。
役職についているわけではないので、給料面は優遇されているわけではありません。
それにも関わらず、ほぼリーダーと同等レベルの業務が割り当てられます。
また、このタイミングで『バリバリ働く人』と、『あまり積極的には働かない人』が分かれてくる印象です。
大学の事務職員というのは、仕事の評価が、給料や昇進に反映されづらい職業です。
長い目で見たら、今後の最終的なキャリアに差は出るかもしれませんが、現状は全くと言っていいほど差がでません。
個人的には、頑張った分だけもうちょっとお給料を上げてほしいなあなんて思います(笑)
補足②:残業時間については…
20代後半に比べると、残業時間は減少しました。
これは、楽になったからというわけではありません。
2つの理由があります。
1つ目は、仕事の効率的な進め方を改善してきたから。
20代中盤から後半までは、とにかくがむしゃらに働いていました。
そのような時期は必要だとは思います。
しかし、ある時、忙しすぎて休養が取れず身体を壊してしまいました。
このままじゃいけないと考え、常に効率的に仕事をこなせないかと考えながら進めてきた結果、ついてきた成果だと感じています。
2つ目の理由としては、後輩や同僚などに対して帰りやすい雰囲気をつくってあげることに意識を向けたこと。
私自身、新人の頃は先輩が忙しそうにしていれば、常に声をかけて手伝うようにはしていました。
ただ、どうしても帰りたい、帰らなければいけない日はあると思います。
そんな時に、無理せず帰れるような環境の方がストレスなく続けられるのではないかと考えています。
ストレスを溜めず、しっかり休養を取って、翌日の仕事のパフォーマンスをあげてもらう方が効率的なことにも気づきました。
上記の2つの理由から、残業時間が減ったというよりも、意識的に減らした、という方が正しいのかと思います。
基本どのような業界からの転職でもOK。
ただし、向き不向きはあります。
基本的には、どのような職種、業種からでも働くことは可能です。
理由は簡単で、技術職や医療職のように専門的なスキルや知識は不要だからです。
ただし、必要な能力や向いている人や向いていない人は必ず存在します。
『必要な能力』、『大学職員に向ている人と向いていない人』別の記事で詳しく解説しております。


どんな能力が必要なのか、自分は向いているのかの参考として、ぜひご覧ください。
就職・転職前に、自分のイメージとマッチしているかを確認しておきましょう。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事の内容をまとめると、以下の通りになります。
30歳大学事務職員の年収と月収、賞与
- 年収は450万円(一般平均は458万円)
※手取りは年間約340万円(一般平均は366万円) - 月収は28万円(残業代込み)
- 賞与は年2回(1回あたり50万円前後)
- 部署の中心となり、リーダーの補佐的な立ち位置
- 各種イベントの責任者
- 後輩の指導・教育
【誰でも務めることができるのか】
基本どのような業界からの転職でもOK。ただし、向き不向きはあります。
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求人票などでは、基本的に給与体系が記載されています。
しかし、具体的な部分には触れられていないようでしたので、今回皆さんの参考になればと思いこの記事を作成してみました。
大学の事務職員として、今後活躍していきたいと考える皆さんのお力になれたら大変嬉しく思います。
他にも、何か知りたいことがあれば、記事にしていきます。
ぜひ、お問い合わせフォームからご連絡ください。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!