- どうやって、仕事を教えてもらえばいいのかわからない。
- 先輩や上司への声の掛け方がわからない。
- 教えてもらった内容を覚えるのに、必要なことってなんだろう。
上手に教わる力を鍛えることで、覚えるスピードが格段に向上します。
今後仕事をしていくうえで、幾度となく『教わる』ことになるでしょう。
早い段階で、上手な教わり方をマスターできれば、この先ずっと使い続けることができるスキルになります。
ぜひ、この記事を参考にステップアップしてみましょう。
自分から積極的に声をかけて、メモを取ろう
先輩や上司は、日々仕事に追われています。
よほど余裕がなければ、基本的に率先して教えてくれることはありません。
ですので、仕事を教わるには、自ら聞きにいく姿勢が重要です。
また、忙しい中で、2度、3度と同じ内容を教えている暇もありません。
繰り返し同様の内容を確認しないために、メモを残すことを意識してください。
分からないことがあれば、積極的に自分から伺い、メモを取ることが大切です。
『教えてもらえて当然』ではない
学生だった頃は、先生が分からないところを教えてくれていましたよね。
それは、「先生」という仕事が「教える」ことだからです。
先生は、その対価として「お給料」を貰っています。
では、社会人ではどうでしょうか。
先輩や上司が、あなたに仕事を教えることで、報酬が上がるでしょうか?
広い目で見れば、新人教育の成果や、会社全体のパフォーマンスアップとして評価は得られるかもしれません。
ただ、直接お金がもらえるわけではないですよね。
ましてや、成果を上げるのであれば、自分の仕事に時間を割く方が、よっぽど評価に直結します。
なので、「仕事を教えることも、先輩の仕事のうち」という考えは捨てましょう。
厳しいことを言いますが、『教えてもらえるのが当然 』ではありません。
分からないことは、自分から聞きにいく必要があります。
メモを取る2つの理由
仕事を教えてもらう際に、メモを取ることはとても大切です。
なぜ大切なのでしょうか。
私は、『2つの理由』があると考えています。
一つ目は、2度同じことを聞かないため。
人間は、覚えたつもりになっていても、時間が経つにつれて記憶は薄れていきます。
これは当然のことで、決して悪いことではありません。
ただし、教えてもらっ時に記録を残すことで、繰り返し聞かなくてもいいように、改善することは可能です。
メモを見返すことで、思い出し、繰り返すことで、仕事のやり方が定着します。
相手に時間を使わせないだけでなく、自分の仕事に対する知識をつけるためにも、メモが大切なのです。
二つ目は、『あなたの話をきちんと聞いています』という姿勢を見せるということです。
周りの先輩や、上司は、普段とても忙しそうにしている人が多いのではないでしょうか。
実際、毎日自分の仕事に対して、必死に取り組まなければならない状態なんだと思います。
その中で、あなたは時間を割いてもらって仕事を教わることになります。
あなたが先輩の立場だったら、手ぶらで聞きにくる後輩に対して、どう感じるでしょうか。
『本当に今伝えた内容を理解できてるのかな?』
『メモを取ってないけど、忘れて、また同じ内容を聞きに来ないよな?』
口には出しませんが、内心このように思うはずです。
業務内容が、簡単、難しい、関係なく、『ちゃんと覚えようとしています』という姿勢は取るようにしてみてください。
教える側も、きちんと聞いてもらえていると安心します。
また、真剣に取り組んでいる、と感じさせることで、人間関係を構築する助けになるでしょう。
メモをとることには、仕事を理解するという点と、人間関係を良好なものにするという、2つの面で重要なのです。
上手な仕事の教わり方『5Step』
Step1 事前準備
上手に仕事を教わるには、『事前準備』が必須です。
何が分からないかを明確にしておかないと、適切な回答をもらうことはできません。
分からないことを、箇条書きでも良いのであらかじめ書き出しておくようにしてください。
先輩も少し前までは、あなたと同じ新人でした。
『教わること』に対しては経験があります。
しかし、実際に『教えること』の経験はそこまで多くありません。
よほど、優秀な人でない限り、曖昧な質問に対して、的確な回答やアドバイスは難しいでしょう。
『教える側』にとっても、『教わる側』にとっても、不明な点を明白にすることは大切です。
Step2 声の掛け方
実際に、声をかける時にも注意が必要です。
忙しい中、手を止めてもらうのですから、ある程度の配慮は忘れないでください。
いきなり「あの〜、○○さん。ここなんですけど…」なんて声の掛け方はNGです。
『お忙しいところ、失礼します。』や『失礼します。今よろしいでしょうか?』と声をかけるようにしてください。
分からない点を聞きにいくことは、良いことです。
特に、新人のうちはボーナスタイムです。
ただし、最低限の気遣いを心がけるようにしましょう。
Step3 メモ帳とペンを準備
基本的には、メモ帳とペンを持参するようにしてください。
この辺りは、社風にもよるかもしれません。
会社によっては、記録を残すために質問はチャットで行うというルールを設けていることもあるでしょう。
ただし、そうでない限りメモは『メモ帳』で取るのが無難です。
確かに、スマホやタブレットで記録を残すのは効率がいいと思います。
しかし、残念ながら実際の現場では、まだ馴染みがないところが多いでしょう。
先輩や上司は、多くの場合メモを取る=紙とペンのイメージが強いです。
なぜなら、上の方々もメモを紙とペンで取ってきた世代がメインだからです。
話を聞いている時に、スマホを操作されていると、違和感を感じるのです。
ですので、基本はメモ帳とペンで記録を残すようにしてください。
Step4 メモの取り方
聞く内容は『事前準備』で用意してきているはずなので、問題ありません。
あとは、聞いた内容を書き連ねていきます。
コツとしては、書いている内容が相手の見える位置でメモを取ること。
教える側も「今はメモを取っているんだな」と、話を区切りながら教えてくれるはずです。
また、『教えた内容』と『伝わった内容』の間違いがないかを、お互いが認識する上でも効果的な方法です。
教えてもらった後は、ありがとうございました。としっかりお礼を言うのも忘れないようにしてくださいね。
Step5 内容の整理
最後に、教えてもらった内容を整理していきます。
メモのままですと、のちに見返した時、意外と意味がわからないことが書いてある場合があります。
ですので、誰が見ても教えてもらった仕事がこなせるように整理しておきましょう。
もはや、マニュアルを作る感じです。
自分が後から見返した時、仕事内容を的確に思い出せます。
また、あなたが誰かに業務内容を教える立場になった時も、効率よく伝えることができます。
『今の自分』だけでなく、『未来の自分』にも役立ちますので、ぜひ教わった内容はしっかりと整理しておきましょう。
受け身にならず、
自ら覚えようとする姿勢を意識しよう!
いかがでしたでしょうか?
今回の内容を要約すると、こんな感じです。
分からないことは、自分から聞きに行こう!
メモを取ることが大切
2度同じことを聞かないため
『ちゃんと覚えようとしています』という姿勢を意識する
- 事前準備
分からない箇所を明確にしておこう - 声の掛け方
『お忙しいところ、失礼します』と配慮をして声をかけよう - メモ帳とペンを準備
スマホやタブレットではなく、メモ帳とペンで記録しよう - メモの取り方
教える人の見える位置でメモを取り、間違いなく伝わっているか確認しよう - 内容の整理
マニュアルを作るレベルで整理しよう
『教わる力』は、成長するうえで欠かせない能力です。
基本的な内容かもしれませんが、意外とできていない人が多い『正しい教わり方』
ぜひ、今回の記事を参考に、今一度自分を見つめなおしてくださいね!
この記事が、少しでも皆さんのお役にたったのであれば嬉しく思います。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!