- 毎日全力で取り組みすぎて、疲れてしまっている
- 仕事に対して、手を抜くことに罪悪感を覚える
- 精神的に余裕がなく、上手く仕事が進まない
上記のような悩みに対して、本記事では以下の内容を解説していきます。
- 『手を抜くこと』と『サボる』ことは全く別という考え
- 上手に手を抜くことで得られるメリット
- 業務効率を上げる『3つ』の手の抜き方
皆さんの周りにも、適当にやってそうだけど何だか上手くいっている人はいませんか?
私の経験上、仕事を効率的に進めている人ほど手を抜くポイントが上手いと感じることがあります。
上手に手を抜くことで、今よりも効率の良い仕事ができ、ストレスの軽減にも繋がるはずです。
ぜひ、今回の内容を参考にして『上手に手を抜く方法』を身につけましょう。
『手を抜くこと』と『サボる』ことは全く別という考え
私の考えとしては、仕事で上手に手を抜く意味とは「力を注がなくて良い仕事に対しては、全力で取り組まない」と捉えています。
逆に「全力でやる必要がある業務は、最大の集中力で取り組む」ことに繋がります。
つまり、「仕事の中でメリハリをしっかりつける」ということです。
常に100%の集中力を保つことは難しいですよね。
なので、本当に必要なタイミングを見極めて力を注ぐことができる人が、いわゆる「仕事の早い人」なんだと思います。
対して、「サボる」のは、やらなくてはいけないタイミングでも力を発揮しない行為です。
基本的にサボることは、自分に対しても周りに対してもほとんどの場合プラスにならないことの方が多いでしょう。
手を抜くとは、効率よく仕事を進めるために力の入れどころを変える行為、サボるとはそもそもやる気がないと捉えて良いでしょう。
上手に手を抜くことで得られるメリット
仕事が遅い人の特徴として感じるのが、全ての業務に対して全力で取り組みすぎてしまっているのが原因だと考えます。
もちろん、初めのうちは何事もがむしゃらに業務を行うことは絶対に必要です。
特に新人のうちや、新しい部署に異動になった際などは、右も左も分かりません。
基本的な仕事の進め方や、周囲の環境に慣れるため、すべてに対して全力で取り組むべきだと思います。
ただ、業務の基礎的な部分が理解できたタイミングで「手を抜くところ」と「集中すべきところ」を分けて考えてみることをオススメします。
「手を抜くところ」が理解できると、落ち着いて仕事を進めることができるためメンタル的に余裕ができるのが大きなメリットの1つです。
メンタル的に余裕ができることにより、日々のストレスや気疲れを軽減できるでしょう。
また、2つめのメリットとして、精神的に余裕を持つことができるため、本当に力を発揮するべきタイミングで効率的に業務を進めることが挙げられます。
私の経験上、仕事で上手に手を抜けるようになると以下のような効果を感じました。
- 目の前の業務にだけ捕らわれず、その先の業務にも目を向けることができる。
- 時間に余裕ができ、ミスが少なくなった。
- 業務の見直しや工夫といった、改善策を模索する癖がつき生産性が上がった。
適切に手を抜くことが出来るようになると、メンタル面を安定させ落ち着いて仕事ができ、結果的に効率の良く業務を進めることができますので、仕事のスピートが向上します。
業務効率を上げる『3つ』の手の抜き方
仕事を分類しよう
以下のように仕事を分類することで、パワーを注力する仕事と、手を抜く仕事に分けることができます。
- 重要かつ緊急
- 重要だが緊急ではない
- 重要でないが緊急
- 重要でも緊急でもない
①に関しては120%の力を注いで業務にあたる一方、④は50%くらいの気持ちで仕事を進めるようにします。
すべての仕事に対して100%の力で仕事をする必要はありません。
メリハリをつけることで、集中する時間と、あえて集中しない時間を作るようにしてみてください。
このように業務を分類することで、常に余力を残しておき、全力で取り組む事案が発生したタイミングで一番効率の良いパフォーマンスを発揮することができます。
補足として、仕事の優先順位の付け方については以下の記事でご紹介しています。
多くの仕事を抱えてしまった場合は、上手に優先順位をつけて、今回の分類と合わせることで業務効率をさらに高い状態にできます。

頼れるところは、同僚に頼る
自分でなくても遂行できる業務である場合、スキルや経験のある人を頼った方が質もスピードも向上します。
具体的な仕事の頼み方は、別の記事でご紹介しています。
もし、上手に仕事を依頼することができない、他人に物事を頼むことに対して苦手意識がある方は、以下の記事を参考にしてみてください。

上手に手を抜く以外にも、人を動かして仕事を進める練習になりますので、早いうちから経験しておくことで今後に活かすことが可能です。
余裕を持った予定を立てておく
手を抜く時間を作るということは、余裕をもったスケジュール管理が大切になります。
業務の締め切り日が決まっているのであれば、かなり早めの段階からスケジューリングをしてみましょう。
完成予定日から逆算して、作業日程と取り掛かる日を組み立てておくのです。
コツは、途中に急用が入ったとしても問題なく対応できる予定を立てておくこと。
本来、普通にこなせば1日で終了する業務を2日に設定しておいたり、自分の中での締め切り日を2,3日早めに設定しておく方法を取ってみてください。
空いた時間は、緊急性を要さず、かつ重要でない業務にあてたり、業務効率を改善させるために考える時間を設けることができます。
上手に手を抜くことは、決して悪い事ではない
いかがでしたでしょうか?
今回の内容をまとめると、以下のようになります。
『手を抜くこと』と『サボる』ことは全く別という考え
- 手を抜くこと=効率よく仕事を進めるために力の入れどころを変えること
- サボること=そもそもやる気がない態度や思考
上手に手を抜くことで得られるメリット
- 落ち着いて仕事を進められるようになり、メンタル的に余裕ができる
- 本当に力を発揮するべきタイミングで効率的に業務を進めることができる
- 仕事を分類しよう
- 頼れるところは、同僚に頼る
- 余裕を持った予定を立てておく
仕事に対して手を抜くと聞くと悪いイメージが先行しがち。
ただ、『手を抜く』の意味の捉え方を変えることで、今よりも仕事の質やスピードが上がり、完成度が向上する効果を得ることができます。
毎日、気を張り詰める必要はありません。
いつか来る、「全力で頑張らなくてはいけない時」に備えて、逆に「全力を出さないように過ごす時間」を作るようにしてみてください。
きっと今よりも、ストレスを抱えずに仕事に取り組めるようになるはずです。
以上、今回の記事が少しでもみなさんのお役に立てたのであれば嬉しく思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!