- 大学職員になるために学歴って関係あるの?
- 最終学歴が高卒や専門学校卒でも就職可能?
- 中途採用の場合、学歴は問われる?
上記のような悩みに対して本記事では以下の通りお伝えしていきます。
- 大学職員になるために必要な学歴の基準について
- 中途採用者の場合に求められる学歴
- 学歴以上に重要なポイント
大学職員は『人気のある就職先』として名前がよくあがる職業です。
求人倍率が高い傾向にあるので、「自分の学歴で採用してもらえるのだろうか…」と不安になる方も多いのではないでしょうか?
私は、10年間ほど私立の4年制大学で勤務しています。
勤めている中で、私を含め、同僚の過去の経歴について話す機会がありました。
その経験をもとに、大学職員になる人はどれくらいの学歴なのかについてお伝えしたいと思います。
これから大学職員を目指している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
大学職員になるために必要な学歴の基準について

結論から言うと、大学職員の採用において学歴は問われません。
この章では以下の内容について詳しく解説します。
- 大卒であれば卒業校のレベルは関係ない
- 学歴が問われない理由
- 高卒や専門学校卒から大学職員になるケース
大卒であれば卒業校のレベルは関係ない
基本的には大学のレベルでふるいにかけられることは少ないでしょう。
ただし、求人の条件として『大卒以上』と設定されている大学がほとんどだと思いますので、最終学歴が高校卒業や、専門学校卒業だと勤め先を探すのが大変かもしれません。
お仕事の内容自体は、高校や専門学校卒業者でもこなせる業務ばかりなのですが、大学に通っていた経験から年間の流れや基本的な単位制度など大学の全体像を掴んでいる必要があるのでしょう。(個人的には働きながら覚えれば十分だとは思いますが…)
私を含め、周りの同僚の話を聞いても一般的に高学歴と呼ばれる大学出身者はほとんどいません。
基本的には、どのような大学を卒業していたとしても「大学がどんなところなのか」という理解さえあれば、学歴の高い低いはあまり関係ありません。
学歴が問われない理由
学歴が問われない大きな理由としては「専門的な知識や高度な技術は不要」だからです。
一部の部署では専門知識が必要な場合がありますが、大学職員のメイン業務は以下の2点です。
上記内容を見てわかる通り、学歴は関係ありません。
その他の業務内容においても、慣れてしまえばどんな人でもこなせるお仕事が多いです。
大学職員において必要なのは、窓口応対や電話対応などを適切に行うためのコミュニケーション能力の高さや、チームで仕事を円滑に進める協調性なのです。
コミュニケーション能力や協調性の高さに学歴は関係ないため、基本的に大学の採用において学歴は不問となる場合が多いでしょう。
高卒や専門学校卒から大学職員になるケース
最終学歴が高校卒業、専門学校卒業から大学職員になるケースも存在します。
求人条件として問題なければ学歴は問われないので、その方の内面的な部分が評価対象となります。
また、先ほど専門的な知識や技術は不要とお話ししましたが、人材を募集している部署によっては専門的な知識や技術がプラスに働く可能性もあります。
例えば、理工系の学部では、機械系やICT関連の学部学科があり、先生方の授業のフォローをする『技術職員』という枠組みがあります。
この場合に限り、今まで勉強してきた過去の経歴を見てもらうことで採用が有利に働くでしょう。
中途採用者の場合に求められる学歴

中途採用においても基本的には学歴は関係ありません。
この章では以下の内容を深堀していきます。
- 大学卒の基準を満たしていれば問題ない
- 学歴よりも前職の経験を重視される
- 前職の経験がマッチしなくてもOKな部署もある
大学卒の基準を満たしていれば問題ない
新卒と同様、学歴で有利不利にはなりません。
理由としては新卒と同様で、専門的な知識や技術が必要のない業務が多いためです。
ただし、大学卒業の経歴は求めれられる場合が多いでしょう。
中途採用者の場合、求人が出ている仕事内容と前職の経験がマッチしているかどうかの方が重視される傾向が強いです。
学歴よりも前職の経験を重視される
中途採用者は「前職でどのような経験をしてきて、どのような成果をだしてきたのか」の方が重視されるでしょう。
大学側が中途採用として人材を募集している理由は、問題を解決できる即戦力が欲しいからです。
例えば、
などがあげられます。
転職で大学職員を目指す場合は、大学が求めているニーズと自分の能力がマッチしているかが重要です。
自分の強みを大学運営に結び付けられれば内定を取りやすくなるでしょう。
前職の経験がマッチしなくてもOKな部署もある
教務課、学生課、総務課などは前職の経験はあまり関係ない場合が多いです。
もちろん、前職で人と接する仕事や他業種の事務職員経験を持っていた方が有利に働く可能性はありますが、経験がないからといって採用されないということはありません。
私の職場にも、前職はWebデザイナー、工場勤務、介護施設の職員など学校の事務職員とは全く違う業種から転職された方が多くいらっしゃいます。
ただし、採用されている方は「コミュニケーション能力が高い」という共通した特徴があります。
チーム内での報告・連絡・相談が適切に行える、他者へ配慮をができる、対応する学生や教員に対してしっかりと耳を傾けて問題の本質を見抜く能力が備わっています。
一般的に皆さんがイメージする『大学職員』の学生支援部署や総務部署では、前職の経歴が特別なものでなくても「大学職員に向いている性格」だったり、「大学職員に必要な素質が備わっている人」であれば問題はないでしょう。
参考までに「大学職員に向いている人」と、「採用されやすい人の特徴」をまとめた記事のリンクを掲載しますので、さらに理解を深めたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。


学歴以上に重要なポイント

繰り返しになってしまいますが、大切なことですので再度お伝えします。
大学職員になるためには以下の2点を意識するようにしてください。
- コミュニケーション能力、問題解決能力
- 大学が求める人材像とマッチしているか
コミュニケーション能力、問題解決能力
大学職員として働くために重要な力は「コミュニケーション能力」と「問題解決能力」です。
大学職員の仕事は、必ず人と関わる仕事であり、人と関わると必ずと言っていいほどトラブルとぶつかるタイミングがあります。
実際、学生の窓口対応だけでも一日に10名以上の学生から相談を受けます。
内容は様々で、各種書類の申請方法や学校生活での悩み事、物品や施設の貸し出しに対してなど他にも多くの相談事が寄せられます。
また、学生対応だけでなく保護者からの学費納入に関しての問い合わせや、地域住民からのクレームなども対応しなければいけません。
そのためにも、適切なコミュニケーションが取れて、相手の立場になって考え、問題を解決する必要があるのです。
学歴がいくら高くても、コミュニケーション能力や自分で考える力が欠けてしまっている状態では、相談しに来た方の不満を解消することができません。
相談者に対して良い印象を持ってもらうためには、懇切丁寧なコミュニケーションと問題を迅速に解決に結びつける能力が必要不可欠です。
参考までに、大学職員に必要な能力や問題解決能力の高め方について解説している記事を掲載しますので、ぜひ参考にしてみてください。


大学が求める人材像とマッチしているか
採用時の試験においては、大学が求めている人材像と自分の考え方がマッチしているかどうかも大切です。
大学が求める人材像をざっくりとお伝えすると、
上記の2つの要素を満たしている必要があります。
また、大学職員として働いている周りの方を見ていると、いくつか共通する特徴があります。
以下の記事で、『大学が求める人材像と採用されやすい人の特徴』について解説していますので、併せて参考にしてみてください。

基本的に大卒であれば学歴不問。高卒や専門卒でもOKなケースもあります。
いかがでしたでしょうか?
今回の内容をまとめると以下の通りとなります。
大学の職員は求人を掲載すると、たくさんの方が応募するため求人倍率は必然と高くなります。
一般的な企業では、求人倍率が高いと書類選考の段階で学歴フィルターがかかり足きりを喰らってしまう可能性もあるでしょう。
ただ、大学職員の場合は学歴が高かったところで、現場に出た時に活躍できるかどうかは別の話です。
重点的に評価の対象となるのは、コミュニケーション能力や問題解決能力だったりします。
そのため、新卒も中途採用者も卒業校のレベルはあまり関係ありません。
中途採用者は前職の経験が強みになる場合もあります。
また、最終学歴が高校卒業や専門学校卒業だとしても、現場で活躍している同僚はたくさんいますので、募集条件としてOKであれば積極的にチャレンジしてみるのをオススメします。
学歴よりも大切な部分をおさえてぜひ大学職員の道を歩みましょう!
以上、本記事の内容が少しでも皆さんのお役に立てたのであれば大変嬉しく思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!