- 入浴する際には、どんなことを気をつければいいの?
- 周りに迷惑をかけない、具体的なルールを知りたい
- 守った方がいいことを知り、安心して温泉に行きたい
温泉には自宅のお風呂とは違い、他のお客さんもいらっしゃいます。
温泉に限らず、皆で使う施設には、ルールが存在しますよね。
私は、20年以上様々な温泉に入ってきた経験があります。
その中で、少し目についてしまう行動をしている人を見かけることもありました。
悪気がなくても、基本的な知識がないことで周りに迷惑をかけてしまう可能性があります。
今回お伝えする内容は、決して難しいことではありません。
温泉は心も体もリフレッシュできる、最高の場所です。
これだけ守っていれば大丈夫!という内容を厳選してお伝えします。
ぜひ、参考にして温泉ライフを楽しんでくださいね。


温泉には2種類の『ルール』がある
みなさんご存じの通り、温泉は他の人も一緒に使う場所です。
誰かと一緒に使うということは、必ず『ルール』がありますよね。
例えば、温泉でなくとも、
- 図書館では、本を読んでいる人がいるので静かに利用する。
- 電車の中では、通話をしない。
- デパートやスーパーで、走り回ったり大声をだしたりしない。
といった形で、周囲にに迷惑をかけないために、ルールを守っているはずです。
お金を払っているかもしれませんが、温泉施設でも同様です。
『ルール』の中にも、必ず守ってほしい『禁止事項』と、皆で気持ちよく使うための『マナー』があるのです。
具体的には以下の通りです。
- 入浴する前には、体を洗う
- タオルを浴槽につけない
- 髪の毛は湯船に浸からないようにする
- 脱衣所に戻るときは、体を拭く
- シャワーを使うときは、他の人に当たらないよう注意する
- 使用した椅子は、軽くお湯で流す
- 大声でお喋りをしない
- サウナに入るときは、体を拭く
- 水風呂は、汗を流してから入る
簡単なことですが、意外にできていない人もよく見かけますので注意しましょう。
では、何故このようなルールがあるのでしょうか。
少しだけ、理由を深掘りしたいと思います。
みんなが心地よいひとときを過ごすために
『ルール』を守ろう
結論としては、ルールがあるのは『皆が快適に過ごすため』です。
当たり前のことかもしれませんが、自分がやられると嫌なことは、他の人も嫌だと感じます。
結果的に、口論や衝突の原因になるでしょう。
皆が気持ちの良いひとときを過ごすため、各自がすこしだけ周りに配慮する気持ちが大切です。
折角、心と体をリフレッシュできるはずの温泉で、不快な気持ちにはなりたくないですよね。
過度に考えすぎなくても良いのですが、ちょっとだけ気を使おうね、ということです。
4つの『禁止事項』と5つの『マナー』
4つの『禁止事項』
①入浴する前には、体を洗う
早くお風呂に入りたい気持ちは分かります。
しかし、まずは体を洗ってきれいになった状態で入るようにしましょう。
入浴している側の目線に立つと、汚れた人が入ってきたら単純に嫌ですよね。
また、自分では汚れていないと思っていても、周りは不快に思うはずです。
ですので、浴槽に入る前には、頭と体を洗い、汚れを落としてから入るようにしてください。
実は、綺麗にすることだけが目的ではありません。
特に冬場ですと、いきなり入浴するのは大変危険です。
冷えた体を、急にあったかいお湯に浸からせてしまうと、心臓に大きな負担がかかります。
これは「ヒートショック現象」と呼ばれ、非常に危険です。
体を綺麗にしながら、入浴する前の準備運動として体を洗うようにしてみてくださいね。
②タオルを浴槽に入れない
お湯を汚さないために、タオルは浴槽の中には入れないようにしましょう。
温泉に慣れていないうちは、体を隠さずに入ることに恥ずかしさを覚えるかもしれません。
ただ、周りは全く気にしていませんので大丈夫です。
タオルを浴槽に入れてまうと、皆が入る浴槽が汚れてしまいます。
入浴中のタオルは邪魔にならないのであれば、縁に置いておきましょう。
置く場所がなければ、頭の上に乗せて、お湯を皆で綺麗に使いましょう。
③髪の毛は、湯船に浸からないようにする
理由は、先ほどのタオルを浴槽に入れないことと同じです。
自分が入っている湯船に、他の人の毛が浮いていたらあまりいい気持ちにはなりませんよね。
気づかぬ内に、髪の毛が落ちてしまうのは仕方がないです。
ただ、意識的に落ちないよう配慮することはできるはずです。
髪の毛が短い方は、あまり問題ありません。
女性の方の中には、髪の毛が長い方もいらっしゃるかと思います。
その場合は、ヘアゴムでまとめておくのがおすすめです。
今は、可愛らしいデザインもたくさんあるので、自分が気に入ったものを準備してみてくださいね。
④脱衣所戻るときは、体を拭く
体を拭かずに脱衣所に戻ってしまうと、自分も他人も非常に危険です。
水滴が脱衣所に垂れてしまうことで、足元がとても滑りやすくなってしまいます。
足腰の悪いご高齢の方もいらっしゃいますので、十分注意するようにしてください。
万が一滑ってしまい、怪我なんてしたら大変です。
また、危ないだけでなく脱衣所自体が汚れる原因にもなります。
ですので、脱衣所に戻る前には持参しているタオルを絞り、体についてる水滴を拭きあげましょう。
体を拭きある程度水気をとった後に、再度タオルを絞り、細かい水滴も拭いてしまいます。
安全かつ綺麗な脱衣所を使えるよう、お風呂から上がる際は、体を拭くようにしてくださいね。
5つの『マナー』
①シャワーを使うときは、他の人に当たらないように注意する
多くの場合、体を洗うスペースは横並び、背中合わせになっていることが多いです。
シャワーを使用する場合には、お湯が他の人にかからないよう注意して使ってください。
シャワーの口を下に向けて使うのがコツです。
意外と、年齢問わず意識していない人が多いマナーだと感じます。
ある程度の水しぶきが飛んでくるのは、仕方のないことです。
ただ、時にはこっちにシャワーをかけているんじゃないかと感じるくらい的があっていない人もいます。
かけられてみると分かると思うのですが、結構なストレスに感じるはずです。
ですので、きちんと周囲を確認して、上から下に流れるようにシャワー使用するようにしましょう。
②使用した椅子は、軽くお湯で流す
体を洗う場所の椅子はもちろん、屋内外においてある椅子を使用した後は、お湯で流すようにします。
気持ちの問題かもしれませんが、汗で湿った椅子には座りたくないものです。
大抵の場合、浴槽近くに桶がありますので、一杯お湯をすくって椅子にかけるだけでOKです。
他に使いたい人が待っている場合などには、「自分は終わりましたので、次どうぞ」という合図にもなりますので、ぜひ、取り入れるようにしてくださいね。
③大声でお喋りをしない
これも年齢関係なく、守っていない人がたびたび見受けれるマナー違反です。
知り合いと楽しくお喋りしながら、心もリフレッシュするのはとてもいいことです。
ただ、度が過ぎる大きな声での談笑は周りに迷惑をかけてしまいます。
ゆっくり、静かな環境でリラックスしたい人もいるからです。
楽しい気持ちもわかりますが、おしゃべりする際は、少しだけボリュームを下げるようにしましょう。
④サウナに入るときは、体を拭く
最近、サウナブームで多くの人が利用するサウナ。
色々な人に楽しんでもらえているのは嬉しいです。
しかし、最低限のマナーとしてサウナを利用する前は、必ず体の水気を取ってから入るようにしましょう。
サウナは、基本的に座って利用します。
次の人が座ろうとしたときに、周囲がびしょ濡れだと少し嫌な気持ちになりますよね。
また、サウナの効果においてもマイナスな面があります。
体が濡れたままサウナに入ってしまうと、付着している水分が、一気に高温になってしまいます。
結果、体の芯まで暖まる前に体表温度が上がってしまうのです。
ですので、サウナに入る前には必ず持参しているタオルを絞り、体についている水気をできるだけ取り払いましょう。
次に利用する人のためだけではなく、サウナを最大に楽しむためにもとても良い効果がありますので試してみてくださいね。
⑤水風呂は、汗を流してから入る
サウナの後や、熱いお湯に入った後に水風呂を利用する方もいるかもしれません。
水風呂を使用する前は、必ず汗を流すようにしてください。
理由は2つあります。
一つ目は、繰り返しになりますが周りの人のことも考えて、お湯を汚さないように気遣うこと。
汗をびしょびしょにかいたまま入浴することは避けましょう。
二つ目は、体への負担を軽減するため。
急激な体温の変化は、体に大きな負担をかけてしまいます。
血行促進の効果が高い分、同時に心臓への負荷も高くなります。
また、筋肉や血管の拡張と収縮が一気に起こるため、血圧が急上昇し「心筋梗塞」などのリスクにもなりかねません。
水風呂に入る前には、ぬるめのシャワーを浴びるのがオススメ。
または、水風呂付近に桶があるのであれば、浴槽から水を汲み、心臓から遠い部分から少しずつ体全体にかけていくようにして、水の温度に体を慣らしていきましょう。
周りへの配慮と体のリスク軽減を踏まえて、実践してみてください。
周りへの気配りを心がけて、温泉を楽しもう!
いかがでしたでしょうか?
普段から温泉に行っている方なら、当然の内容かもしれません。
温泉には興味があるけど、なんだか不安だなぁと思っている皆さんは、今回の『4つの禁止事項』と『5つのマナー』をぜひ、覚えておいてくださいね。
難しく考えることなく、ちょっとだけ気を配ってあげるという意識さえあれば何も問題ありません。
誰でもできる内容ですので、頭の片隅にでもおいておいてください。
私もこれから、温泉に行ってきます。
皆さんも、最低限のルールだけ覚えて、存分に温泉を楽しみましょう!
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!