- 面接のときにどんなことを聞かれるんだろう
- どんな回答が好印象を与えるのか知りたい
- 少しでも内定率を上げるにはどうすればいいんだろう
上記のような悩みに対して、本記事では以下の内容解説していきます。
- 基本となる質問の大項目をおさえる
- 一般的な面接の質問と回答例
- 大学職員採用における特徴的な質問と回答例
- 内定する確率を上げるためのポイント
「大学職員の面接ってどんなことを聞かれるんだろう」、「面接官に良い印象を持ってもらうにはどう回答するのがベストなんだろう」と疑問に思っている方も少なくないのではないでしょうか?
少しでも内定率をあげるためには、事前の準備と念入りなシミュレーションが大切です。
今回は、大学職員として10年間働いている私の目線から、実際に想定される質問と、こんな回答ができると面接官に良い印象を与えられるなと感じる内容についてお伝えしていきます。
初歩の初歩、とても基本的な部分から解説していきます。
これから、面接を控えている人や今後のため事前に対策をしておきたい人はぜひ参考にしてみくださいね。
基本となる質問の大項目をおさえる

面接の回答を準備する前に、質問の全体像を整理しておくと良いでしょう。
面接を大きく2つに分けると、以下の通りになります。
- 一般的な面接の質問
- 大学職員採用ならではの特徴的な質問
質問例を見る前に、少しだけ上記2点を深堀して土台を固めていきましょう。
一般的な面接の質問
大学職員の面接においても、一般的な企業の面接と同様の質問が求められます。
面接官は、まず初めにあなたがどんな人なのかを知る必要があるからです。
大学職員としてふさわしいか以前に、社会人として問題がないかをチェックしなければいけません。
ですので、普通の面接対策をしっかりと取り組んでいれば大きな差はつかない場合が多いです。
細かい質問内容は後述しますが、例えば、自己紹介、志望動機、自己PRなどが当てはまります。この点においては、まったく準備しないまま面接に臨む人は少ないでしょう。
一般の企業同様、基本となる土台を固めておく必要があると覚えておきましょう。
大学職員採用ならではの特徴的な質問
先ほどの『一般的な質問』とは『別の枠組みの質問』がある点を頭に入れておくと回答が準備しやすいです。
一般的な質問が社会人としての適性をチェックするものだとすれば、大学職員採用における特徴的な質問は『職員としての素質』を見られるセクションになります。
例えば、大学職員に対してどのようなイメージを持っているのか、学生や教員に高い満足度を与えるために大切だと思うことは何かなどを聞かれます。
ポイントとしては、『具体的に現場で働く想像ができているのか』です。
先述した、『一般的な質問内容』では差がつきづらい分、この『大学職員において特徴的な質問』が比較の対象となります。
次の章では、いくつか質問例を提示しますのでしっかりと準備をしておきましょう。
一般的な面接の質問と回答例

まずは、面接の基本となる以下の質問について対策しましょう。
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代に取り組んできたこと
- 長所と短所
自己紹介
まずは、自己紹介です。
自身が通っている大学と、学部学科、名前を面接官に伝えましょう。
極端に大きな声を出す必要はありませんが、ハキハキと笑顔で伝えるように意識すると第一印象が良くなります。
志望動機
なぜ、大学職員になりたいのか?という質問です。
理由は、人それぞれ違うかもしれません。
例えば、「学生課の職員の方にお世話になった。とても感謝している。自分も同じように学生をサポートして不自由ない学校生活を送らせてあげたい。」など他にもいろいろな理由が考えられるでしょう。
ポイントは実体験を含めて考えてみましょう。
実体験を入れると、説得力が増すので形式的な表面上の回答ではない印象を面接官に与えますます。
小さい経験でも構いませんので、自分が大学生時代に感じたことや、体験談を組み入れるように考えてみるのがおすすめです。
学生時代に取り組んできたこと
学生時代に取り組んできたことの質問は面接で必ず聞かれる項目のひとつです。
回答のポイントは以下の2点になります。
一見、頑張ってきた内容が大学職員の仕事に結びつかないように見えても、一般的に社会人に求められる『コミュニケーション能力』や『問題解決能力』などの視点から活かせる力をアピールするのがオススメです。
長所と短所
よくある「長所と短所」の質問です。
自分の強みは、別に特別な能力である必要はありません。
ポイントは、些細な長所であってもしっかりと肉付けしてあげることです。
そのために、短所を上手く使いましょう。
短所は単純に悪いところを伝えるのではなく、長所の反対側と考えると良いです。
上記の例文の通り、『今は短所かもしれないけど、いづれは長所に結びつく』と考えれば短所も強みに変換できますので、長所が派手な能力である必要はありません。
自己PR
最後に聞かれることが多い『自己PR』の内容です。
ここでは、自分の強みをアピールするより大学側が欲している人材とマッチしていると思わせる回答を準備するようにしてください。
上記は、学生を対応する学生課や教務課の例ですが、他にも教職員と接する総務系の部署に採用される予定であれば、『教職員が働きやすい環境を作る』点にフォーカスすると良いでしょう。
学生対応でも教職員対応でも大切なのは、相手のことを第一に思う配慮の精神です。
自分の能力を前面に出すのではなく、大学側に「この人には現場にいてほしい!」と思ってもらえるのが重要です。
大学職員採用における特徴的な質問と回答例

次に、大学職員ならではの質問についてご紹介していきます。
実際に私が面接を受けた時に聞かれた項目になりますので、以下の点を参考にして準備をしてみてください。
- なぜ、この大学を選んだのか
- どのような職員になりたいか
- やってみたい仕事について
- 大学を良くするために必要だと思うこと
- 大学職員として大切だと思うこと
なぜ、この大学を選んだのか
他の大学ではなく、なぜ、今面接を受けている大学に志望したのかを明確に答える必要があります。
教育理念や教育指針は、面接対策で確認する必要があります。
ただ、理念や指針に共感した、というだけでは少し説得力にかけますので、実際にその大学が行っている活動や学生の雰囲気を具体例として提示するのが良いでしょう。
各大学の情報は、ホームページのトピックスや学内で発行しているガイドブック、広報誌から手に入れることができますので、しっかりと目を通して教育理念や教育指針とマッチさせた理由を整理するようにしてください。
どのような職員になりたいか
よく聞かれる質問として、どんな職員を目指しているのかと問われる場合が多いです。
ここでのポイントは、学生や教職員など関わる人たちを主軸に置いたうえでどんな職員になりたいかと考えるようにしてください。
また、部署によっては学生や教職員と関わらないケースもあるかもしれません。
その場合は、チーム内でのコミュニケーションを大切にする、協調性をとるなどといった周りと協力して仕事を進めて大学に貢献できる人材だとアピールするのが好ましいです。
どちらにしても、『人と密に関わる点』に焦点を当てて回答を準備するのがコツです。
やってみたい仕事について
実際に働いていく中で、やってみたい仕事を聞かれた時の回答例です。
正直なところ、仕事の内容自体はあまり関係ありません。
もちろん、大学の目的から極端に外れてしまっている内容はいけないですが、重要なのは積極的にチャレンジする姿勢を見せることです。
向上心をもって、いろいろな仕事に携わりたい気持ちを提示できれば、仕事の内容問わず熱心にものごとに取り組める人という印象を与えられます。
仕事の内容を考え込むのではなく、意欲的に挑戦するマインドを伝えるようにしましょう。
大学を良くするために必要だと思うこと
大学の改善点について問われる場合もあります。
ここでのポイントは、素晴らしい改善案を出すのが目的ではなく、大学の特徴やおかれている状況を的確に把握しているかです。
大学の問題点を洗い出して改善策を考えたうえで行動するには、実際に現場で働きながらたくさんの経験を積まなければいけません。面接官も現段階でそこまでは望んでいません。
今確認したいのは、志望した大学に対してどこまで本気で調べあげているかです。
大学が抱えている課題を的確に指摘できれば、志望度の高さをアピールできます。
大学職員として大切だと思うこと
抽象的な質問ですが、大学職員として大切にしたいことを聞かれる場合もあるでしょう。
大学職員として働いていくのであれば、『人と関わる仕事』だということを意識しましょう。
相談してきた学生や教職員の話にきちんと耳を傾けたうえで解決策を提示して、不満や疑問点を残さない対応が求められます。
そのため、どんなに自分が忙しくても「困っている人を支援する」という根本的な部分をぶらさずに心がけたい意思を面接官に伝えると良いでしょう。
内定する確率を上げるためのポイント

質問の回答を詰めるのも大切ですが、面接の基本となる以下の点についても意識しながら面接に臨むようにしてください。
- 第一印象の良さ
- 大学の特徴に対しての知識をつける
- 自分の考えをしっかり伝える
第一印象の良さ
大学職員の面接に限りませんが、第一印象は非常に重要になってきます。
初めに悪い印象を与えてしまうと、その後の質疑応答でどんなに素晴らしい回答をしても面接官の心に刺さらなくなってしまいます。
逆に、一発目に良い印象を与えれば意外となんともない回答だったとしても好印象をあたえられるでしょう。
例えば、極端に大きな声でなくて構いませんが、ハキハキと聞き取りやすい声でしっかりと挨拶をしたり、清潔感のある髪型、服装に気を付けるようにしましょう。
さらに、私が一番重要だと思うのは常に笑顔で会話を進めることです。
これは、大学職員として窓口対応を経験して気づいた要素なんですが、笑顔を絶やさない人と会話をしているとこちらも自然と相手に寄り添いたく心理が働きます。
面接において第一印象は一番重要と言っても過言ではありませんので気を付けるようにしましょう。
大学の特徴に対して知識をつける
先ほどお伝えした「一般的な質問例」と「大学特有の質問例」で既に気づいている方も多いかもしれませんが、志望する大学の特徴を下調べするのが大切になってきます。
面接官に対して、自分がどれだけこの大学に入りたいのかその熱意を十分アピールするにはより細かい部分まで大学に対しての知識をつけておく必要があります。
例えば、大学の規模やどんな学部学科が設置されているか、教育の理念や指針など表面的な部分や、学生達や働いている教職員の熱量など外からだと見えづらい内面的な部分まで調べておくとベストです。
知識の付け方のオススメは、各大学のホームページを隅から隅まで読みこむ方法です。
大学の基本的な組織構造はもちろん掲載されていますし、近頃、力を入れているトピックはニュースやお知らせなどのコンテンツに目を通すようにしてください。
おそらく皆さんが思っている以上に知らなかった情報が転がっていますので、しっかりと事前の下調べをしてから面接に臨むようにしましょう。
自分の考えをしっかり伝える
知識を得たうえで、自分なりの考え方に落とし込むのも必要になります。
しっかりとした下調べは大前提として、大学の特色を掴み「自分だったら大学の強みもっと引き出すためにどう行動するか」という視点を持つようにしましょう。
例えば、とても素晴らしい功績を残している学生がいるのにも関わらず大学のニューストピックスにちょっとだけ掲載さている活動は実はたくさんあります。
そのニュース見て知識を頭にいれるだけでなく、さらにその学生を伸ばすためにはどうすれば良いのか、世の中の多くの人に知ってもらうためには何が必要かを考えてみてください。
多少間違っていたとしても、自分の考えに自信をもって面接官にぶつけられれば高い意欲を感じ取ってもらえます。
基本を固めて、大学特有の質問を対策しましょう
いかがでしたでしょうか?
今回の内容をまとめると以下の通りとなります。
- 一般的な面接の質問
- 大学職員採用ならではの特徴的な質問
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代に取り組んできたこと
- 長所と短所
- なぜ、この大学を選んだのか
- どのような職員になりたいか
- やってみたい仕事について
- 大学を良くするために必要だと思うこと
- 大学職員として大切だと思うこと
- 第一印象の良さ
- 大学の特徴に対しての知識をつける
- 自分の考えをしっかり伝える
大学職員の面接対策で一番重要なのは、志望している大学に対しての下調べです。
皆さんが思っている以上に、面接を受けに来る方は準備不足の方が多い印象があります。
逆に言えば、しっかりとホームページなどを隅から隅まで読むだけで、一定のハードルを簡単に超えられます。
その上で、今回ご紹介した面接の質問例と回答例を参考に面接に臨むようにしてみてください。
面接の基本となる質問は必ず準備して、その上で大学の特徴や置かれている状況から自分なりの考え方を発信できればベストです。
以上、これから大学職員を目指している方、面接を控えている方の参考になったら大変嬉しく思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
質問例:
「自己紹介をお願いします」
回答例:
「はい。〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」