- 大学職員の募集時期はいつごろなんだろう?
- 採用されやすいタイミングはあるんだろうか
- 求人を出している大学はどうやって見つけるの?
上記のような悩みに対して、本記事では以下の通り解説していきます。
- 大学職員の基本的な募集時期
- 採用されやすい『2つ』のタイミングとその理由
- 求人をだしている大学の見つけ方
「大学の事務職員になりたい!」と思っているけど、いつごろに採用募集が行われているのか分からない方へ向けて募集時期や採用されやすいタイミングをお伝えします。
私は10年ほど私立大学の事務で勤務しています。
「大体この時期に求人がでて、これくらいの時期になると新しい方が入職してくるなぁ」と感じるタイミングがありますのでお伝えしていこうと思います。
また、どのような形で求人が掲載されているのかも解説していきますので効率のよい情報収集を進めていきましょう。
大学職員の基本的な募集時期

主な時期やポイントは以下の通りです。
- 新卒採用の方は5~6月
- 中途採用は随時チェックした方がよい
- 年度末は臨時採用がある場合も
中途採用のオススメのタイミングについては次の章でお伝えします。
それぞれの募集時期について、少し深堀して要点を解説します。
新卒採用の方は5~6月
一般的に、新卒の正規雇用採用は5月から6月を目安に始まる傾向があります。
通常の企業同様、年度初めに募集を開始して、何度かの選考を経てから7~8月にかけて内定の発表がある大学が多いでしょう。
選考の方法や回数については大学によって異なりますが、基本的には書類選考とSPI試験をもとにした筆記の適性検査をおこなったのち、1~3回ほどの面接を行います。
新卒採用で大学職員を目指している方は、5~6月を目安にして求人を探してみるようにしてみてください。
中途採用は随時チェックした方がよい
転職や再就職の方については、明確な募集時期はありません。
大学の状況によって必要なときに必要な人材を募集するためです。
大学側の視点で考えると、どんな状況で求人が出るのかわかりやすくなります。
たとえば、以下のような状況になると採用活動が始まります。
中途採用者に求められるのはやはり即戦力となる人材であることです。
過去の経歴と求人が出ている業務内容がマッチしていたほうが採用されやすいです。
ただ、実際未経験で採用される方も多くいらっしゃいますので、あきらめずに求人を確認してチャレンジしてみてください。
年度末は臨時採用がある場合も
臨時採用が出る可能性もあります。
内定辞退が出た場合や、想定していた採用人数が集まっていない状況であれば、追加で新入職員を集めるための求人がでます。
目安としては、1~3月ごろになる場合が多いでしょう。
ただし、あくまで人数が足りなかった時の補助的な採用なので、このタイミングをわざわざ狙って待つのは避けた方がよいでしょう。
そもそも、大学の事務職員という職業は比較的求人倍率が高い傾向にあります。
よほどのことがない限り、大学が予定している新規採用人数に達しない状態は生まれづらいのです。
しかし、可能性がゼロというわけでもなく私自身も入職時は臨時採用で内定をもらいました。
頭の片隅に入れておいて、タイミングが合えば年度末1~3月ごろに求人を探してみるのもよいでしょう。
採用されやすい『2つ』のタイミングとその理由

お仕事の性質上、以下の2つの時期に募集採用が活発になる傾向があります。
- 9月~10月
- 1月~2月
それぞれ、その理由をお伝えします。
9月~10月
採用が活発になる1つ目のタイミングは9月~10月です。
多くの大学では、年間スケジュールにおいて『前期授業期間』にあたる4月~9月と、『後期授業期間』の10月~3月、この2つに分かれています。
退職される職員の方は、切の良い授業期間終了を目途に職場を離れる場合が多いのです。
辞める前には、約1か月ほど前から引き継ぎ業務や片付けを行うため、前期を目途に退職される方であれば、8月中には離職が確定している状況です。
後期授業が始まる前には不足した人材の確保が求められるため9月~10月の採用活動が活発になります。
後期授業が終わる3月にも募集の可能性はありますが、年度末は新入生の受け入れ準備や新年度のガイダンス準備など、一年の中で一番忙しくなる時期ですので、入職された方の教育まで手が回らない可能性があります。
なので、オススメは前期授業期間が終了する9月~10月です。学生も夏休み期間中なので、比較的窓口業務も落ち着いているため仕事を覚えるのに良いタイミングだと言えます。
1月~2月
もう一つのタイミングとしては、1~2月が挙げられます。
年内いっぱいを区切りとして退職される方も多く、12月中に辞めた方の補充として1~2月に求人の募集が発生します。
学校側としても繁忙期になる2月から3月までに不足した人員を集めて、年度末と年度初めの業務を円滑に進めたいと考えています。
ただし、先ほどお伝えした9月~10月と比べて、1~2月には大学入学共通テスト(旧センター試験)や一般入学試験を実施している大学が多く、また、新年度準備の開始時期になりますので比較的忙しくなる時期です。
やはりオススメは、落ち着いて仕事に慣れる期間がとれる9月~10月のタイミングではあります。
しかし、1月~2月は学校側としても少しでも人材の確保をしたい時期なのでねらい目としては悪くないと言えるでしょう。
採用募集している大学の見つけ方

情報収集のメインとなる求人掲載場所は以下の通りです。
- 各大学のホームページ
- ネットの求人サイト
- ハローワークやエージェントの紹介
ネットの求人サイトやハローワークエージェントの活用は思い浮かぶかもしれませんが、意外と盲点なのは各大学のホームページに掲載されている内容です。
それでは、ひとつずつご紹介していきます。
各大学のホームページ
勤めたい大学が決まっているのであれば、各大学のホームページを確認してみるのがオススメです。
後述する『ネットの求人サイト』や『ハローワーク、エージェントの活用』も悪くはないのですが大学のホームページの方が早く情報が手に入ります。
大学のホームページは、基本的に広報部署が担当しているケースが多いので他の機関を通さず学内の判断で更新できるためすぐに求人を掲載することが可能です。
ついでに、大学の教育理念や教育指針、学べる学問の特色など様々な情報を手に入れられます。
意外とネットの求人サイトには載っていない情報が掲載されている場合もあるので、就職したい大学が明確に決まっている場合は学校のホームページを確認してみるのがよいでしょう。
ネットの求人サイト
大学職員になりたいと考えてはいるけれども、明確にどの大学で働きたいと決まっていない方はネットの求人サイトで探すのが王道でしょう。
求人サイトであれば、基本的にどんなサイトでも良いのですが大学職員の募集が多いのはindeed(インディード)です。
私の勤めている大学でもindeedに掲載することが多く、実際に中途採用で入職された方に「どのように本学を見つけたのですか?」と伺うと大体indeedで情報を手に入れたと回答されるパターンが圧倒的に多いです。
今の時代、私立大学は少子高齢化に伴って、18歳人口の減少が顕著に表れています。
そのため、大学経営の面においても、学生数が減少している状態が続いているため財政面で厳しい学校が増えてきています。
大学側は極力経費削減を進めなければいけない状況になっているところが多いのです。
indeedであれば基本的に紹介料や掲載料のマージンを取られない仕組みのようですので、積極的に活用している大学が多い印象です。
もし、働きたい大学を決めかねている方はindeedなどを中心としたネット求人サイトで探してみてください。
ハローワークやエージェントの紹介
自分一人で転職活動をするのが不安な方は、ハローワークやエージェントを活用するのも手です。
大学の事務職員は、意外とほかの職場で得た経験が活きる状況が多々あるのですが、大半の方は『学生の相談窓口』や『教員をフォローする』仕事のイメージが強くいため、せっかく自分が持っている強みがあるのに、活かせないと考えてしまう方が多いようです。
一言に大学の事務職員とは言っても、先ほど例に出した仕事以外にも、
ほかにも様々な部署があるため、自分が持っているスキルを発揮できる業務があるはずなのです。
ハローワークや転職エージェントに相談すれば、自分の強みが大学の求人とマッチしているかどうかの判断を的確に行ってもらえるので、一度試してみるのも良いでしょう。
こまめな情報収集が大切です
いかがでしたでしょうか?
本記事の内容をまとめると以下の通りとなります。
- 新卒採用の方は5~6月
- 中途採用は随時チェックした方がよい
- 年度末は臨時採用がある場合も
- 9月~10月
- 1月~2月
- 各大学のホームページ
- ネットの求人サイト
- ハローワークやエージェントの紹介
大学の事務職員はとても人気が高いため、採用募集を開始するとわりとすぐに募集定員がうまってしまう傾向があります。
募集が終わってしまう前に、できるだけこまめに求人情報をチェックすることが非常に大切です。
今回ご紹介した時期やタイミングを頭に入れて早めの行動を心がけましょう。
以上、本記事の内容が少しでも皆さんのお役に立てたのであれば大変嬉しく思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。