- 大学の事務職員に向いている人って特徴や性格なんだろう
- 何か特別な能力が必要なのかな
- 逆に向いていない人はどんな人なんだろう
仕事選びをする際、自分にあっている職業なのか?と一度は考えるものです。
できれば、自分の特徴に合っていて、ストレスなく働ける職場の方が楽ですよね。
今回は、現役で大学事務職員として働いている私の経験から、『こんな人は大学職員として活躍しているな』という点についてお伝えしたいと思います。
また、『必要な資格やスキルが必要なのか』や『逆にこんな人は辛く感じてしまうだろうな』というところまで解説します。
今後、就職や転職先として、大学の事務職員を目指している方は、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
大学職員に向いている人の特徴3選
大学職員として、お仕事をしていく上で『向いている人』はこんな人です。
- 人と関わるのが好きな人
- 気遣いができ、親切心が豊富な人
- 仕事の評価や給与よりも、やりがいを重視できる人
では、少し深堀して1つずつ具体的に見ていきましょう。
人と関わるのが好きな人
大学の事務職員というのは、多くの人と関わる職業です。
学生はもちろんのこと、教員や一緒に働いている職員、保護者や、高校の先生・生徒、学内の整備をしてくれている業者の方など。
部署よって大きく異なりますが、関わる人の幅がとても広いのが特徴的です。
そのため、PCを用いたデスクワークというよりも、誰かと一緒に協力しながら仕事を進めることの頻度が高い傾向にあります。
良好な人間関係を構築して、チームで仕事を進めるのが得意な人は向いていると言えます。
気遣いができ、親切心が豊富な人
常に相手の事を考えて、求めていることを的確に捉えることができる人も大学職員に向いています。
例えば、学生からの以下のような内容の問い合わせがあったとします。
この質問から、学生が何を求めているかを考える必要があります。
まず、考えられるのは『金銭的にこまっていること』。
フォローするための提案としては、
- 奨学金の案内
- 学費の延納
- 学校が用意している家計急変時の特例制度の提案
など、いくつかの案を考え、困っている学生へ対策を提示してあげることが必要です。
また、困っているのは金銭面的なことだけではないかもしれません。
他の理由でも困っているのではないかと想像力を働かせます。
例えば、
- 保証人の変更するためには、どのような手続きが必要か
- 苗字や住所が変わる場合の提出書類
- メンタル的なケア
窓口で対応していると感じますが、学生本人も本当に必要なことは何のか、という点について把握できていないことがあります。
このように、悩みを深掘りして考え、困っている内容を先回りして、解決に結びつけるための親切心が豊富な人ほど大学職員に向いていると言えます。
仕事の評価や給与よりも、やりがいを重視できる人
大学職員として、務める上で一番重要なのは、やりがいを重視できることです。
学生が社会に出る上で、必要なマナーや常識を習得し、卒業後も不自由なく活躍できるようにしてあげる。
働いている教職員が円滑に業務を進められるようにサポートをしてあげるなど。
自分の成果や、得られるお金よりも、『ありがとう』という言葉をモチベーションに頑張れる人が、大学職員として向いていると感じます。
特別なスキルや資格は必要なし
時々、大学職員を目指す上で「取っておいた方がよい資格はありますか?」という質問をいただくことがあります。
繰り返しにはなりますが、取得すべき資格はありません。
私自身、私立の理工系4年制大学を卒業して、大学職員へ就職をしました。
在学中にとった資格は、自動車の運転免許のみです。
多少、パソコンを使えた方が良いですが、正直全く使えない人でも、入職後、仕事をしていきながら覚える方が多い印象です。
一緒に働いている人を見てみても、特別な資格を持っている方はいません。
ただし、資格以上に重要なことがあります。
ずばり、コミュニケーション能力です。
職場の人間関係を良好にして、上手に立ち回り、円滑に仕事を進める能力が求められます。
コミュニケーション能力の大切さは、別の記事でも詳しく解説しています。
自分に足りているのか、『仕事の中で使える』コミュニケーション能力とはなんなのか。
以下の記事で詳しくまとめてあります。

ぜひ、読んでみて自分に当てはめてもらえればと思います。
こんな人は大学職員には向いていないです
仕事を評価されて、給与を上げていきたい人
大学という組織上、自分が上げた成果が評価されることは、ほとんどありません。
構造上、昇給や昇格は原則『年功序列』で行われるためです。
日々淡々と、事務作業だけをこなしている人と、毎日アイディアを出し、入学者の増加を進めてきた人。
ほぼ、昇格のスピードに変わりはありません。
成果を報酬として反映させたい!
頑張っただけの見合った給与が欲しい!
という方は、大学職員には向いていないでしょう。
向いている人のところでもお話ししましたが、成果報酬よりも『やりがいを優先できる人』でないと、大学職員を続けるモチベーションは続かないかと思います。
コミュニケーションが苦手な人
人と話すのが苦手、という人にはとても辛い職場になってしまう可能性が高いです。
大学の事務職員は、人と関わることがとても多い職業です。
学生や、教員、同僚、保護者、高校の先生、生徒、業者の方など。
学内外問わず、日々何名もの方とコミュニケーションを取る必要があります。
中には、発達障害や心の病を抱えている学生もいます。
クレームを訴えてくる保護者もいますし、キツイ言葉遣いをする教員もいます。
そういった方に対しても、しっかりと寄り添い、良好な人間関係を1から構築しなければなりません。
そのため、人と関わらずに黙々と仕事したいという人にはあまりおすすめできない職業と言えるでしょう。
自分の特徴と当てはめてみましょう
いかがでしたでしょうか?
今回の内容を要約すると、以下の通りになります。
- 人と関わるのが好きな人
関わる人間関係がとても広い職業だから。 - 気遣いができ、親切心が豊富な人
相手が求めていることに対して、的確に捉えて、
解決策を親身に提案できることが必要。 - 仕事の評価や給与よりも、やりがいを重視できる人
お金よりも、『ありがとう』という言葉に対して、
モチベーションが向上する気持ちが大切。
- 仕事を評価されて、給与を上げていきたい人
大学という組織の構造上、
原則、昇格や昇給は『年功序列』のため評価が反映されづらい。 - コミュニケーションが苦手な人
黙々と仕事をこなす業務よりも、
遥かに人と関わっている時間の方が長いため。
必要な資格やスキル
資格は必要なし。ただし、コミュニケーション能力はある程度高い水準で必要。
大学の事務職員は、ホワイトという印象が強いため非常に人気の高い就職先です。
ただし、中には仕事内容や職場の雰囲気に馴染めず辞めていく方を多く見てきました。
楽そうだから、という理由で選ぶのではなく、今回の記事を参考にして、本当に自分が『大学職員』にマッチした特徴なのかを今一度考えてみてはいかがでしょうか
この記事が、少しでも皆さんのお役に立てたのであれば、嬉しく思います。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!