- 挨拶ができない後輩にムッとしてしまう
- 今更「あいさつくらいはしよう」とも言いづらい
- どのように関わっていけばいいのか困る
上記のような悩みに対して、本記事では以下の通り解説していきます。
- 後輩目線に立って「何故挨拶ができないのか」を考える
- 後輩を上手に育てるために試したいこと『5選』
職場の中で「挨拶ができない後輩」はいませんか?
『社会人としての常識』と教えられて育ってきた世代にとっては、違和感を感じることでしょう。
今回は、そんな後輩と気持ちよく一緒に仕事を進めるためにはどのように関わっていけばよいのか、という点について解説していきたいと思います。
「何故、挨拶ができないのか」を相手の目線に立って考え、「どのように対処するべきなのか」を深堀していきましょう!
後輩目線に立って「何故挨拶ができないのか」を考える
本人は挨拶をしているつもりである
後輩はきちんと挨拶をしていると思っている場合があります。
内気な性格の子によく当てはまるパターンです。
挨拶する時の声や頭を下げる動作が小さく、受け取る側からすると挨拶をしていないと捉えられてしまう場合があります。
本人に悪気はなく、後輩なりに挨拶をしようとしている点に注意してあげましょう。
緊張してしまっている
目上の人と話すと緊張してしまっている面もあるでしょう。
- 入社したばかりの新しい職場
- 慣れない人間関係
- 自分の立ち振る舞い方をどうすればよいか
新人にとっては分からないことだらけです。
その結果、先輩や上司に対して失礼な態度を取ってしまわないように消極的になっている可能性があります。
慣れてくれば徐々に緊張も和らぎ、自然と挨拶が出来るようになる人も多く存在するでしょう。
挨拶するのが恥ずかしいと思っている
声を出して挨拶するということ自体が「恥ずかしい」と感じてしまう子もいるということを認識してあげましょう。
「自分から挨拶をして、帰ってこなかったらどうしよう」と不安に思っている後輩もいるかもしれません。
無視される=嫌われている、と考えてしまう心理が働いてしまうため、不安や恥ずかしさを感じる原因になるのです。
挨拶の重要性を認識していない
挨拶には何のメリットもないと考えてしまっている後輩もいます。
挨拶をしたところで、仕事の効率に影響はないし、業務の内容で成果を上げていれば問題ないと考えている後輩もいるでしょう。
しかし、挨拶は仕事を円滑に進めるための最重要事項といっても過言ではありません。
普段のコミュニケーションが不足していることにより、チームの協調性の無さが後々響き、自分に悪影響として返ってくる経験がないためにこのような発想に至ってしまいます。
挨拶一つで、多くの仕事が上手くいく場合があるのだと理解してもらう必要があります。
挨拶をしなくても問題なかった環境で育ってきた
これまで過ごしてきた中で、挨拶をしなくても何も問題がなかったという体験が挨拶をしないことに繋がっている場合があります。
文科系・運動系問わず、部活動での上下関係に挨拶はつきものですし、学校で先生や友達とあった時には少なからず挨拶はすることでしょう。
しかし、中には人との関わりが薄く挨拶をしなくても良い環境に身を置いていた子もいます。
挨拶をしなくても、誰にも注意されたことがないため「挨拶はしなくても生きていく上で何も問題がない」という考えを持ってしまっているかもしれません。
後輩を上手に育てるために試したいこと『5選』
先輩から率先して元気よく挨拶をする
挨拶は目下の人からするという固定概念は捨てましょう。
挨拶をするまで待つだけでは、後輩の意識を変えることは難しいと思ってください。
朝、顔を合わせたのであれば自分から笑顔で「おはよう」と声をかけるようにしてあげてください。
「この人は私のことを嫌っていない」と安心させてあげることが大切です。
毎日、徐々に慣れさせてあげることで自然と後輩からも挨拶してくるようになりますよ。
挨拶後のコミュニケーションを活発にしてあげる
挨拶をした後に、会話をしてあげるのも効果的です。
コミュニケーションを取ることにより、少しでも緊張をほぐしてあげることが大切だと感じます。
内容はなんでも構いません。
- 今日は暑いね〜
- 昨日はしっかり休めた?
- 通勤中の道混んでなかった?
など、他愛のない一言をかけてあげましょう。
注意すべき点は、自分の話したいことを伝えることはやめましょう。
良い声かけのポイントは「頭を使わずに答えやすい内容を話す」こと。
変に気を使わせてしまわないように配慮して、会話することで緊張を和らげてあげましょう。
名前を呼んで挨拶をする
「あなたに挨拶をしていますよ」と意識させることも大切です。
後輩が挨拶をしない時に、先輩から名前を呼んで挨拶をすると、後輩はちょっとドキっとするはずです。
少しでも「あ、ちゃんと挨拶しなきゃ失礼かも」と思わせることが重要です。
他人から「挨拶はしよう」と諭されるよりも、自ら挨拶しないとダメなんだと考えさせる方が、挨拶の重要性を意識さることができます。
仕事中も手を止めて相談を聞いてあげる
日頃の関わり方も重要です。
忙しいからといって、PCで作業している手を止めずに相談に乗るのは絶対にNGです。
ちょっとしたことかもしれませんが、積み重なると、後輩目線「話しかけづらい先輩」と映ってしまってしまう原因になります。
後輩が近寄ってきた気配を感じ取った瞬間には、手を止めて話を聞く体制を取るようにしてみてください。
日頃からの小さな積み重ねが挨拶をしやすい環境作りに影響しているということも頭の片隅においておくようにしましょう。
後輩の体調や精神状態を配慮する
疲れている顔色や落ち込んでいる様子を敏感に察知してあげることも先輩の役割です。
挨拶ができない原因に、
- 日々の仕事量が能力に見合っておらず疲弊している
- 慣れない環境にストレスが溜まっている
- 分からない業務を抱えていて相談する相手がいない
などと、悩みを抱え、疲労や精神的な負荷を感じている可能性もあります。
そのような中、さらに「挨拶くらいはしよう」なんて声をかけようものなら、傷口に塩を塗っているようなものです。
どんな簡単な業務であれ、本人にとっては不安や疲れを感じている場合があります。
相手の様子をしっかり見極め、
- 「疲れてない?大丈夫?」
- 「たまには休みなよ!」
- 「分からないところはない?」
など、積極的にフォローをしてあげることが大切です。
後輩を育てるためには、自分の中の価値観や意識を変えることも重要です
いかがでしたでしょうか?
今回の内容をまとめると以下の通りとなります。
- 本人は挨拶をしているつもりである
- 緊張してしまっている
- 挨拶するのが恥ずかしいと思っている
- 挨拶の重要性を認識していない
- 挨拶が無いのが普通の環境で育ってきた
- 先輩から率先して元気よく挨拶をする
- 挨拶後のコミュニケーションを活発にしてあげる
- 名前を呼んで挨拶をする
- 仕事中も手を止めて相談を聞いてあげる
- 後輩の体調や精神状態を配慮する
ビジネスマナーの基本中の基本である「挨拶」
しかし、最初からしっかりと挨拶できる後輩というのは多くないと感じます。
過去の自分を振り返ってみると、「ちゃんと挨拶ができていなかったな」と反省する方も少なくないはずです。
皆さんが関わっている後輩も適切に指導してあげれば、同じように成長できるはず。
正しい指導をするためにも、相手の行動や所作を指摘する前に、自分自身の考え方や行動を見つめ直すように意識することが最重要です。
後輩も大切なチームメンバーです。
お互いに気持ちよく仕事を進めるためにも、今回ご紹介した方法をぜひお試しください。
以上、この記事が少しでも皆さんのお役に立てたのであれば嬉しく思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!