- 『年上の部下』とはどう接するべきなんだろう
- 言葉遣いや態度が反抗的でやりづらい
- 指導するときはどんな点に注意するべきなんだろう
上記のような悩みに対して、本記事では以下の通り解説していきます。
- 年上の部下と接するときに意識すること
- 言うことを聞かない年上部下への対処法
- カドを立てずに指導するときに注意したいこと
年上の方が、自分の指導のもとで働くことになり、接し方に良いか悩んでいませんか?
中途採用や他部署からの異動によって、自分より年上の方が部下として同じチームで仕事を進めることがあるでしょう。
接し方に気をつけないと、相手の機嫌を損ねてしまい人間関係のトラブルに発展してしまう危険性があります。
未然にトラブルを防ぐために、今回は年上の部下と接するときに意識すべきことをご紹介します。
また、言うことを聞かない、反抗的な態度を取ってくる方への対処法やカドを立てずに指導していく方法も併せて解説します。
職場の人間関係にお悩みの方は、ぜひ参考にして、使えるテクニックがあれば活用してみてくださいね。
年上の部下と接するときに意識すること
相手の経験を尊重する
今の職場やチームでの立ち位置で接し方を判断しないようにしましょう。
接する方にも今まで苦労してきた、頑張ってきた経験があるはずです。
今の立場がどうであれ、
など、過去の背景を想像することが大切です。
必ず敬語で対応する
言葉遣いは必ず敬語を使うようにしてください。
部下であろうと相手は自分より年長の方です。
例えば、あなたが年下の子にタメ口を使われるとどう感じるでしょうか?
多くの場合、舐められていると感じあまり良い気分にはならないはずです。
中には気にしないと言う方もいるかもしれませんが、ほとんどの場合は良くない印象を与えるでしょう。
他の上司や先輩同様に丁寧な敬語で接するように注意しましょう。
業務知識でマウントをとらない
いくら自分の方が仕事に詳しくても、業務の知識で偉そうにするのはNGです。
仕事の知識や進め方を知っているというだけで、別に偉くはありません。
やり方やコツ、経験さえ積めば相手だって同じことができるようになるはずです。
自分の力を誇示するのではなく、逆に相手に丁寧に教えるようにしましょう。
チーム全体の業務効率も上がりますし、自分の仕事量も減らせるため負担を軽減することができるでしょう。
言うことを聞かない年上部下への対処法
思い切って仕事を任せてみる
出した指示に従ってくれない場合には、思い切って丸々仕事を投げてしまうという対処法です。
任せてみる対処法のメリットは2つあります。
失敗した場合は、指示に従うべきだったと感じてもらえますし、成功した場合は今まで思いつかなかった方法や視点によって、仕事の質や新しい気づきを得ることができるでしょう。
中途半端にお願いするのではなく、責任をもってもらい一度全て仕事を任せてみましょう。
『命令』ではなく『依頼』する
業務命令という形ではなく、手伝ってほしいと仕事を持ちかけるのも良い方法です。
例えばデータ入力をしてほしい場合は、
ではなく
といった形で仕事を振ってみましょう。
年下の子から指示されているのではなく、頼られていると感じさせることでプライドを傷つけずに仕事を依頼することが可能です。
相手の気づいていないところまで深掘りする
業務の進め方に対して、自己流で進めようとしてしまう傾向があるのであれば、ミスが出そうな点に対してツッコミを入れるという対処法です。
あなたには、そのの方よりも業務知識があるはずなので、業務の細かい点まで見えているはずです。
一通り、相手のやり方を確認した後にミスが発生しそうな箇所を質問をしてください。
ポイントは、指摘ではなく質問ベースにすることです。
という形ではなく、
質問しながら一緒に考えましょうというスタンスをとるようにしてみてください。
自分の経験をもとに、相手が気づかなかったところを的確に突っついてあげることができれば正しい仕事の進め方に修正していくことができます。
カドを立てずに指導するときに注意したいこと
丁寧かつ具体的に教える
誰に対しても一緒ですが、仕事内容を指導する場合は丁寧かつ具体的に教えるようにしましょう。
- 業務の目的や意味を示す
- 自分が実際に業務を行いイメージを掴んでもらう
- 相手に経験してもらう
- 経過を観察してフォローする
- 終了後は見直しを行う
業務のゴールをイメージしてもらい、自分がやっている姿を見せ、実際に取り組んでらもう。
業務を進めていく中でもきちんとフォローをしながら、終了後はフィードバックを行う。
相手が誰であろうと、仕事を教える時の方法に変わりはありません。
丁寧かつ具体的に仕事を覚えてもらうように指導してきましょう。
過去の自分失敗談を用いる
自分の失敗談を用いる方法も効果的です。
自分も同じように考えてやってみた結果、このようなミスが出てしまったと伝えてみてください。
直接ダメ出しをするよりも、そのやり方だとこのような失敗に繋がる可能性がありますよ、ということをマイルドに伝えることができます。
自分の過去を有効に活用して、未然にミスを防ぎ正しい方向に仕事の進め方を修正してみましょう。
日頃のコミュニケーションで良い関係性を築いておく
仕事以外の面でコミュニケーションを図っておくことも大切です。
普段の接し方で良い関係性を作っておけば、いざ仕事の指示を出すときにも快く業務を受けてくるようになります。
前の職場や部署での経験や、頑張って取り組んできたことを話のネタにするのがオススメです。
相手のことを深く知っておけば、どんなことが得意なのか、どんなこだわりを持っている人なのかを理解しておけます。
日頃のコミュニケーションを密に取っておくことで、仕事の依頼をしやすくなり、得意分野や考え方を把握しておけるため適切に仕事を振ることができるでしょう。
『人生の先輩』であることを忘れないようにしましょう
いかがでしたでしょうか?
今回の内容をまとめると以下の通りとなります。
- 相手の経験を尊重する
- 必ず敬語で対応する
- 業務知識でマウントをとらない
- 思い切って仕事を任せてみる
- 『命令』ではなく『依頼』する
- 相手の気づいていないところまで深掘りする
- 丁寧かつ具体的に教える
- 過去の自分失敗談を用いる
- 日頃のコミュニケーションで良い関係性を築いておく
年齢が自分より年上の方の分、気を遣うことが多いでしょう。
しかし、年齢の上、下で相手を判断するのはお勧めしません。
どんな人に対しても、丁寧な気配りができた方がよい印象を与えるのは言うまでもありません。
年齢が自分より上の方が部下になった場合は、業務の知識や技術は劣っていたとしても、これまで経験してきた背景を想像して、『人生の先輩』として接するようにしましょう。
中には扱いづらいと感じる方もいるかもしれません。
そんなときは、今回ご紹介した対処法を頭に入れておいて活用してみてくださいね。
よりよい職場環境の中で働けるようにしていきましょう!
以上、本記事の内容が少しでも皆さんのお役に立てたのであれば大変嬉しく思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。