- 目標設定、目標管理に何を書けばいいのか分からない
- 具体的な例があると助かる
- 目標を立てる意味ってなんだろう
目標が定まることで、自分のやるべき仕事が明確になります。
何処がゴールなのかが分かると、迷わずに仕事に取り組めるようになるでしょう。
大半の場合、半年や1年のスパンで目標を設定することが多いかと思います。
前回立てた目標を振り返ることで、自分の成長を確かめられます。
達成できていなくても、今後どう改善していけばいいのか考える要素となります。
最初は、難しく感じるかもしれません。
ただ、コツさえわかってしまえば誰でも目標を立てることはできます。
私も、職場に勤めて10年以上、半年に一回目標設定をしてきましたので、経験を踏まえて、書き方のコツやちょっとしたテクニックをお伝えできればと思います。
ぜひ、悩んでいるみなさんは参考にして、役立ててみてくださいね。
5つのポイントを決めていく
いきなり目標の文章を書き始めるのは、なかなか難しいものです。
最初は、目標を立てるための骨組みを作っていきましょう。
作り方は色々ありますが、基本的には以下の5つのステップに分けて考えることがおすすめです。
① 今現在やっている業務内容を列挙しよう
今取り組んでいる仕事を振り返ってみましょう。
新人の場合、大きなプロジェクトを任されている人はあまり多くないと思います。
職種にもよるかと思いますが、大体の場合、仕事の基礎的な部分に携わっているはずです。
例えば、書類の整理やチェック作業、窓口や電話の初期対応、物品管理、データ入力などが挙げられます。
こんな基本的な業務内容で、目標を立てろ、と言われても迷いますよね。
しかし、あなたが対応している業務内容も、他の仕事の土台となっている重要な部分ですので、問題なく目標設定する事が可能です。
まずは、今やっている仕事は何かを整理して、目標設定の根本となる要素を列挙してみましょう。
② 仕事のゴールを決めてみよう
次にやることは、仕事の完了した形をイメージすることです。
ゴールが定まることで、辿り着くまでの過程を考える事ができるようになります。
- 【データ入力】
○件システムにデータの入力を完了させ、社内で情報共有できる状態にする。 - 【チェック作業】
○件確認を行うことにより、〇〇の業務でミスがないようにする。 - 【物品管理】
個数を把握し、品物の補充をする際、無駄のない発注で経費を削減する
このような形です。
今やっている業務が、最終的にどのように会社にとって貢献できるのかを考えてみてください。
ただ、経験が浅いと、どんな影響を与えている仕事なのか分からない事があるかもしれません。
その場合は素直に、依頼された上司や先輩に聞いてみましょう。
分からないことを聞けるのは、新人の特権です。
上の方とのコミニュケーションにもなりますのし、仕事の意味を知ることで、目標設定とは別にモチベーションの向上に繋がりますのでおすすめです。
自分が関わっている仕事が、最終的にどのような成果、形になるのかを明確にしておくことで、適切な目標設定をすることができます。
③ 完了する時期を決めよう
大枠とゴールが設定できたら、次は時期や期間、日数を決めていきます。
期限を決めることで、より目標が具体的になります。
例はこんな感じ
- 月単位:○月までに
- 週単位:○週間で
- 日単位:○日までに
- 長期単位:半期中に、本年度中に
- 時間単位:毎日○時までに
基本的には、月日や時間で考えるのがわかりやすいでしょう。
注意点としては、無理な期間を設定しないように心がけてください
業務を完了する期間を設定してみると、漠然と仕事をすることを防げる効果もあります。
④完了までの過程を考える
最後に、スタートからゴールに辿り着くまでにどうするのかについて考えていきましょう。
過程を考えいることは、仕事を進め方を確認するためにも重要な項目になります。
- 【データ入力】:タッチタイプを習得して効率よく入力する
- 【チェック作業】:確実性を上げるためにダブルチェックを徹底する
- 【物品管理】:リストのフォーマットを見直し、わかりやすいものにする
自分が考えられる範囲で構いません。
少しでも今よりも良くなるところはないかを探してみましょう。
過程には、改善点を含めることが大切です。
⑤考えた内容を整理してみよう
最後に、今まで考えた内容を整理してみましょう。
①〜④を振り返ると以下の通りになります。
- 今現在やっている業務が列挙されている
- 列挙された仕事に対してのゴールが見えている
- ゴールに向かうための期間が明確になっている
- 完了までの過程が把握できている
ここまで来れば、あとは並び替えるだけです。
順番としては、①→③→④→②と並び替えます。
『何を』、『いつまでに』、『どのようにして』、『結果どうなるのか』という形にしましょう・
最後に、文章として繋がるように修正かけてあげれば目標設定が完成します。
それでは、実際に組み合わせてみましょう。
新人の目標設定『具体例3選』
- データ入力
- ○件システムにデータの入力を完了させ、社内で情報共有できる状態にする
- ○月までに
- タッチタイプを習得して効率よく入力する
システムへのデータ入力について、○月までにタッチタイプを習得することで、効率よく作業を進め、○件のデータ入力を完了することで、社内で情報を共有できる状態にする。
- チェック作業
- ○件確認を行うことにより、〇〇の業務でミスがないようにする
- 毎日○時までに
- 確実性を上げるためにダブルチェックを徹底する
チェック作業を行う際、毎日〇時までに、確実性を上げるためダブルチェックを徹底して、〇件確認を完了し、〇〇の業務でミスがないようにする。
- 物品管理
- 個数を把握し、品物の補充をする際、無駄のない発注で経費を削減する
- ○日までに
- リストのフォーマットを見直し、わかりやすいものにする
物品管理を〇日までに終了し、リストのフォーマットを見直すことで他者が見たときに把握しやすい状態にする。その上で、在庫を把握し、物品の補充の際無駄のない発注が誰でもできる状態にすることで、経費を削減する。
以上、3選でした。
今までの流れで作った『骨組み』を少し肉付けしてあげて『文章化』するだけです。
あとは、出来るだけ「数値目標」を組み込むように意識してください。
「期間」と「数値」があるだけで、目標設定がぐっと明確なものになります。
他の業務でも使えるコツですので、目標設定に困っている方がいればぜひ活用してみてください。
何故、目標設定が必要なのか
目標が明確になっていると迷わずに仕事が進められる
ただ言われた通りに業務をこなすだけだと、いずれ何のために働いているんだろうと疑問に思ってしまうことがあります。
私の場合も、新人の頃は今やっている業務がどうして必要なのか分からず、雑用ばかりだと感じて仕事がつまらなく感じていた時期があります。
しかし、年数を重ねるごとに、同じ仕事を新人の方に振るようになったときにようやく、仕事の重要性が見えてきたのです。
与えられた仕事には必ず意味があります。
その意味を最初から把握することで、業務に対して前向きな気持ちで取り組めます。
自分の成長に繋げられる
目標があるということは、最終的には成果がどうだったのかを見直すタイミングがあるはずです。
方法は様々ですが、勤務評価面接等があるでしょう。
もちろん評価の要素としても使われます。
しかし、それだけではなく後に見返したときに、『何ができたのか』、逆に『何ができていなかったのか』を振り返ることができます。
成長とは、仕事の結果から、問題点を改善し、より良い業務こなせるようになることだと考えています。
目標設定をすることによって、仕事内容を意識して行うことができます。
できたことに対しては、自分の成長を感じられ仕事の充実感が増します。
できなかったことに対しては、改善点を考えるいい機会になり、次の目標が見えます。
どちらにせよ、自分の成長に繋げることができるのです。
新人でも目標設定はできる!
5つのポイントを活用して成長に繋げよう!
いかがでしたでしょうか?
慣れないうちは、何を書いたら良いのかわからないですよね。
ただ、新人であるからこそ目標はいくらでも立てられます。
なぜなら、知っていることよりも知らないことの方が多い、出来ることよりもできないことの方が多いからです。
難しく考えず、出来ることを増やせる目標を立てていきましょう。
そうすることで、少しずつ仕事全体が理解できてくるはずです。
今回の5つのポイントを参考にして、自分にとってもメリットのある目標設定をしてみてくださいね。
以上、この記事が皆さんのお役に立てば嬉しく思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!